No.010
個人再生40代 男性
離婚に失業、精神的にも経済的にも不安定になり多重債務に。なんとか住宅だけは残したいと、個人再生の手続きをお願いしました。
相談前
- 債務額
- 818万円
- 月々の返済額
- 14万円
手続後
- 減額債務額
- -654万円
- 月々の返済額
- 4.5万円
ご相談までの背景...
離婚や度重なる失業…自暴自棄になり散財を繰り返してしまいました。
私は独身時代からキャッシングで頻繁にお金を借りていました。結婚後もそれは変わらず、お小遣いが足りなくなると、時々キャッシングを利用していました。しかし、返済に困るほどの金額ではありませんでしたし、念願のマイホームも購入し順風満帆な日常を送っていました。
平穏な日常が崩れ始めたのは、結婚してから10年ぐらい経った頃でした。妻の不倫が発覚し離婚することになりました。この一件がショックで、気を紛らわせるために散財を繰り返してしまいました。
さらに同じ頃、会社の経営方針が急に変わり、退職を余儀なくされました。その後の転職活動も上手くいかず、精神的に不安定だった私は、高級車や高級時計などの無謀な浪費を止めることができませんでした。その後、車や時計はすぐに売りましたが、それでもローンの返済が残りました。
給料から住宅ローンと借金の返済をすると、手元に全くお金が残らない状況にまでなってしまいました。返済のための借金を重ね、生活費が足りなくてまた借りる。こんなことを繰り返しているうちに、気がつくといつしか借金が800万円にも膨れ上がっていました。
なんとかマイホームを残したいとのご相談でしたので、個人再生での解決を模索しました。
ご相談時にマイホームだけはどうしても残したいとのご希望でした。
最初は任意整理での解決を検討したのですが、借金の金額の多さから、仮に今後の利息が免除されたとしても、返済を継続していくことは困難だと判断しました。
次に、個人再生の住宅資金特別条項を利用する方法を検討しました。個人再生によって減額された返済額と、住宅ローンの両方の返済を継続できそうか検討しました。その結果、今後は倹約に努めていただき、支出をできるだけ抑えて生活できれば返済を継続できる見通しでした。
そこで、個人再生の手続きを進めさせていただくことになりました。
個人再生にて解決後
精神的に不安定だったとはいえ、安易な借り入れに頼ってしまった自分が情けなく思えます。
離婚と失業による急激な環境の変化から、精神的に不安定になっていました。しかし、安易な借り入れに頼り、散財を繰り返してしまったのは私の責任です。このような事態を招いてしまい、債権者の方々には多大なご迷惑をおかけしてしまったと猛省しております。
現在は倹約に努め、支出をできるだけ抑えるようにしております。職場の付き合いも最低限に抑え、地に足をつけた生活を営み、債権者の方々へ少しでも返済をしていきます。