任意整理後の生活はどう変わる?ローンやクレジットカードは?

借金問題を解決する方法のひとつに、任意整理という方法があります。任意整理は借金の返済の負担を軽減するための手続きですが、具体的にどのような手続きかをご存知の方は少ないです。そこで今回は、任意整理の手続きのご紹介と「家族や仕事に影響が出るのか?」「将来、ローンを組んだり、クレジットカードを持つことができるのか?」などお客様からよく頂く質問について解説します。

■まずは、任意整理の手続きについて解説

任意整理とは、金融会社と直接、利息の減免や返済回数について交渉し、月々の返済の負担を軽減するための方法です。裁判所を通さないため、比較的簡易な手続き方法です。※アヴァンス法務事務所にご依頼いただくお客様の約8割は任意整理を選択されます。 

利息の減免がポイントになりますので、消費者金融からの借入や、キャッシング、リボ払いなどの利率の高い借り入れに対して手続きを行うことが多いです。

[利息の減免とは?]

「利息の減免」と言われてもピンとこない方も多いので詳しく解説していきます。

例えば、300万円を18%の利息で借り入れたとします。月々6万円を返済して完済すると最終的に利息だけで241万円かかる計算になります。このように利息の負担が大きいため、毎月返済ができていても元金自体が減らないため「返しても返しても借金が終わらない」という状況になってしまいます。

下記の図のように、利息を減免してもらうことで元金のみを概ね36回~60回で分割返済をしていくことになります。この方法で元金を着実に減らしていくことが可能です。

[任意整理の特徴]

家族や職場に内緒で手続きを進めることが可能

任意整理は裁判所を通さないため、比較的手続きが簡易です。そのため、複雑な書類を用意していただく必要がありません。また、認定司法書士や弁護士が代理人となって手続きを進めますので、お客様に行って頂く作業も特にありませんし、仕事を休んで何度も事務所に来ていただく必要もありません。

手続きをする債務としない債務を選ぶことが可能

知人や友人、会社からの借入、カーローンなどの影響を出したくない債務は手続きの対象から外すことが可能です。

車や住宅を残せるか

任意整理の場合は基本的に財産を処分されることはありません。車のローンが残っている場合は、カーローンを任意整理の対象から外すことで車を残すことが可能です。また、住宅ローンは任意整理の対象外の為、影響はありません。

■ローンを組んだり、クレジットカードを作ることができるのか?

任意整理をすると信用情報機関に事故情報が登録され(俗に言うブラックリスト)、5年程度は新たな借り入れが難しくなります。そこで「クレジットカードがないと困る」「将来、住宅ローンを組みたい」という理由から任意整理を躊躇されるお客様も多くいらっしゃいます。 

しかし、将来の借金のために、現在の借金問題を放置してしまっては本末転倒です。任意整理後にクレジットカードや住宅ローンがどうなるのかをしっかり確認していきましょう。

[クレジットカード]

残しておきたいクレジットカードを任意整理の対象から外すことで、しばらくは使い続けることができるかもしれません。しかし、更新の時期など、金融会社が信用情報を照会したタイミングで使えなくなる可能性があります。どうしてもクレジットカードが必要な場合は、デビットカードの利用を検討してみてはいかがでしょうか。銀行口座の残高を上限として、即時引き落とされる仕組みです。

[ETCカード]

クレジットカード同様に使えなくなる可能性があります。その場合はETCパーソナルカードのご利用を検討してはいかがでしょうか。先入金のデポジット制でETCカードと同様に利用が可能です。

[住宅ローン]

「将来、住宅ローンを組めないのでは?」と、任意整理を躊躇されるお客様もいらっしゃいます。任意整理の場合は、事故情報が登録されるのは5年程度です。借金問題を解決し、信用情報の登録期間が経過した後に審査を申し込んでみることをお勧めします。

[携帯電話の分割払い]

携帯電話の契約自体には影響はありませんが、事故情報が登録されるため、機種代金の分割購入が難しい可能性があります。

任意整理をすることで、新たな借り入れが難しくなるのは事実です。しかし、このまま借金問題を放置してしまっては本末転倒です。返済を続けていくことが難しいなら、新たな借り入れよりも今ある借金問題を解決することが先決です。

仮に、任意整理をしなかったとしても借り入れができるとは限りません。信用情報機関には事故情報以外にも借り入れの情報も載っていますので、借金を何社も抱えている場合は「この人には返済能力がない」と判断されやすく、いつかは借りられなくなる傾向にあります。また、2回以上延滞をしたことがある場合は、すでに事故情報が登録されるため、借入が難しい可能性が高いです。

※信用情報機関に事故情報が載ることを懸念して、任意整理を先延ばしにした結果、状況が悪化してしまったというケースが多くみられます。借金問題は早めのご相談が解決への近道です。

■再び借金問題に悩まないように、アヴァンス法務事務所は完済までサポートします。

ほとんどの事務所では、任意整理の手続き終了と同時に委任契約も終了します。そこから、お客様ご自身で各金融会社が指定する口座、入金日、返済額を管理することになります。債権者の数が多いほど管理は難しくなります。万が一、返済が遅れてしまうと、債権者からの督促の連絡がお客様に直接、入るようになります。さらに、延滞を繰り返してしまうと、一括返済を求められることもあります。

このような状態にならないように、アヴァンス法務事務所では任意整理後の返済をまとめて管理いたします。毎月、アヴァンスにご入金頂きましたら、各金融会社への振り込みを代行いたします。また、お客様との委任契約が続いている状態になりますので、万が一、返済が遅れた場合もアヴァンス法務事務所がお客様に代わって対応しますので安心です。

再び借金問題に悩むことのないように、アヴァンス法務事務所は完済までお客様をサポート致します。

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