2025.05.12
任意整理
任意整理手続きの流れと債務整理の期間や注意点を解説
借金の返済に苦しんでいませんか?もしあなたが、借金の返済に不安を感じているなら、任意整理が解決策になるかもしれません。
借金問題を解決する手段のひとつに【任意整理】という方法があります。その任意整理はどのように進んでいくのか?どれぐらいの期間がかかるのか?分からないことも多いかと思います。この記事では、アヴァンス法務事務所で任意整理を行った場合の流れを具体的にご紹介します。
■任意整理とは?借金問題解決の第一歩
任意整理という言葉を普段耳にする機会は少ないかと思いますので、まずは任意整理がどういった手続きなのかを解説していきましょう。
任意整理とは、裁判所を通さず金融会社と直接「利息の減免」や「返済回数」について交渉し、月々の返済の負担を軽減する債務整理の方法です。
利息の減免がポイントとなりますので、消費者金融からの借入やキャッシング、リボ払い等、金利の高い借り入れに対して手続きを行うことで返済の負担を軽減することが可能です。
比較的簡易な方法のため、ご家族に内緒で手続きを進めることが可能です。アヴァンス法務事務所にご依頼いただくお客様の、約8割が任意整理の手続きを選択されています。
■任意整理とは?まずは基本的な概要を解説
任意整理とは、借金の返済が難しくなった際に、貸金業者と交渉して将来の利息や支払条件を見直し、返済をしやすくする手続きです。裁判所を通さず、司法書士や弁護士が代理人として直接話し合うため、比較的スムーズに手続きを進められるのが特徴です。
■ 任意整理の基本的なポイント
・裁判所を使わず、司法書士などが貸金業者と直接交渉する手続き
・将来利息をカットして、元金だけを分割返済することが多い
・原則として家族や職場に知られずに手続きが可能
・対象とする債務(借入先)を選べるため、住宅ローンなどは除外できる
・過払い金があれば、借金の減額や返還請求ができることもある
任意整理は、借金の返済は続けたいが、今のままでは支払いが厳しいという方に向いています。信用情報には登録されるため、新たな借入やクレジットカードの利用は一定期間制限されますが、生活の立て直しを目指す第一歩となります。
■任意整理が選ばれる理由とメリット
借金の返済が困難になったとき、債務整理の方法として「任意整理」を選ぶ方が多くいらっしゃいます。任意整理は、裁判所を通さずに借金の返済条件を見直す手続きです。専門の知識を持った司法書士(1社あたり140万円以下の場合)や弁護士が債権者(貸金業者など)と直接交渉を行い、利息のカットや返済期間の延長などを目指します。利用者が任意整理を選ぶ理由には、現実的かつ生活再建を目指しやすいという特徴があります。
■任意整理が選ばれる主な理由
・裁判所を通さないため手続きが簡単
自己破産や個人再生と異なり、任意整理は司法書士(1社あたり140万円以下の場合)や弁護士が直接債権者と話し合うため、裁判所の関与が不要です。必要書類も少なく、時間や精神的な負担が軽く済みます。
・家族や職場に知られにくい
官報に掲載されることがないため、自己破産のように周囲に知られるリスクがほとんどありません。家族や職場に秘密で手続きを進めたい方には大きな安心材料です。
・車や持ち家を手放さずに済む場合が多い
任意整理はあくまで返済条件の見直しであり、原則として財産の処分が求められることはありません。ただし、自動車ローンや住宅ローンを任意整理の対象に含めた場合、ローン会社が契約に基づき車や家を引き揚げる可能性があります。そのため、生活に欠かせない資産を維持したい場合は、これらのローンを任意整理の対象から除外することが一般的です。
■ 任意整理の具体的なメリット
・将来利息をカットできる
手続後は、元金のみの返済となることが一般的です。これにより、総返済額が大幅に軽減されます。
・月々の返済額が下がる
3年〜5年程度で完済できるように再計算されるため、毎月の返済負担が軽くなり、生活を立て直しやすくなります。
・取引履歴の開示により過払い金が判明することもある
過去に高い利率で借りていた場合、過払い金が見つかり、借金が減額またはゼロになる可能性もあります。
任意整理は、借金をきちんと返したいけれど、「今の条件では厳しい」という方にとって、前向きに生活を再建できる現実的な手段です。ただし、すべての借金が対象になるとは限らず、手続には専門知識が必要です。また、実際には交渉に応じてくれない金融機関もあります。不安な方は、まず司法書士や弁護士に相談して、自分にとって最善の選択肢を一緒に考えてみましょう。
■任意整理と他の債務整理との違い
借金の返済が難しくなったとき、多くの方が検討するのが「債務整理」です。債務整理には主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの方法があり、それぞれ内容や効果が異なります。
任意整理は、裁判所を通さずに、借金の返済条件を貸金業者と交渉して見直す方法です。将来の利息や遅延損害金をカットし、元本を分割で支払うことが多く、生活に無理のない範囲で返済計画を立てられます。
■ 他の債務整理との主な違い
1. 【裁判所を使うかどうか】
・任意整理:裁判所を介さない。司法書士や弁護士が直接債権者と交渉する。
・個人再生・自己破産:裁判所を通じて手続きを行う。書類作成や審査が必要。
2. 【借金の減り方】
・任意整理:利息や遅延損害金のカットが中心で、元本は基本的に支払う。
・個人再生:元本の一部を大幅に減額可能。住宅ローン特則で家を守れる場合も。
・自己破産:基本的にすべての借金が免除される(免責が認められた場合)
3. 【財産への影響】
・任意整理:車や家などの財産を手放さずに済む。
・個人再生:ある程度の財産は維持できるが、条件あり。
・自己破産:一定額以上の財産は処分される可能性がある。
4. 【職業・資格への影響】
・任意整理・個人再生:基本的に職業や資格に影響はない。
・自己破産:士業や一部の職種では資格制限が一時的にかかることがある。
任意整理は、家や車を残したまま返済負担を軽くしたい人に適した方法です。裁判所の関与がないため、手続きも比較的簡単で、他の債務整理と比べて心理的な負担も軽いです。ただし、元本を支払う必要があるため、収入がある程度安定していないと完済は難しくなります。
どの解決方法が自分に合っているかは、自身の借金の総額、収入、生活の事情・状況によって異なります。まずは専門家に相談し、自分にとって最適な解決方法を一緒に探すことが大切です。
■任意整理は具体的にどのように進んでいくのか?
任意整理の進め方は依頼する事務所ごとに異なります。今回は債務整理を専門とし、豊富な実績もある「アヴァンス法務事務所」に任意整理を依頼した場合、どのように進んでいくのかをご紹介します。お客様のご状況によって差はありますが概ね下記の流れで進んでいきます。
[お問い合せ]
まずはメールやお電話でお問い合せください。電話でのお問い合せは、平日夜9時まで、土日祝も夜7時まで承っております。
また、アヴァンスでは女性のお客様にも安心してお問合せいただけるよう、女性スタッフが対応する女性専用窓口も設けております。女性特有のお悩みにも親身に対応いたします。(女性専用フリーダイヤル:0120-964-664)
[ご相談・ご面談]
債務のご状況や家計の収支などのご状況をお聞かせください。主に下記の内容をお教えいただき、任意整理が可能かどうかを検討させていただきます。もしもお持ちであれば、借入時の契約書や請求書など、関係する書類があればご準備ください。お持ちでなければ、なくても結構です。
1.債務のご状況
「借入先の金融機関」「借入金額」「取引期間」「返済状況」などをお教えください。任意整理は消費者金融からの借入やキャッシング、リボ払いなど、金利の高い借り入れに対して行うことが多いため、借入先のご状況をお伺いします。逆に利息の低い奨学金や住宅ローンなどは任意整理の対象にはなりません。
また、長期にわたって滞納がある場合も、詳細をきちんとお知らせください。
2.家計の収支
任意整理は手続き後に減額された金額で返済を続けていく必要があります。そのため、毎月どれぐらいの金額であれば返済を続けることが可能かを伺います。返済可能額が少ない場合は分割回数を多くするという交渉も必要になります。
どうしても任意整理の減額幅では返済を続けていくことが難しい場合は個人再生や自己破産など、別の方法をご提案させていただきます。
3.ご不明点、ご不安な点
任意整理はほとんどの方は初めてで、分からないことも多いかと思います。ご不安なことがございましたら遠慮なくお聞きください。
「家族や職場に知られたくない」「車を残したい」「住宅ローンはどうなるのか?」「クレジットカードがないと困る」といったご相談をよく頂きます。どのように対処すればいいかも併せてご提案させていただきます。
ご相談は何度でも無料ですので、後からご不明な点に気づかれた場合もいつでもご質問ください。その都度、お答えさせていただきます。
[委任契約]
方針決定後、お客様とアヴァンス法務事務所の間で、正式に契約を結びます。委任契約後、各債権者に「受任通知」が発送され、その時点で金融会社からの督促と返済が一時的に止まります。
※「受任通知」とは、認定司法書士や弁護士が債務者(お客様)の代理人として債務整理を行う旨を通知する書面のことをいいます。受任通知を受け取った債権者は直接、債務者(お客様)に取り立てを行うことは法律で禁止されています。
[取引履歴の開示請求]
正確な債務額を確定させるため、これまでの取引履歴を取り寄せます。この段階で、「過払い金」が発生していないかどうかの調査も行います。ここでお客様にご対応いただくことは何もありません。
※過払い金とは、利息制限法の上限を超えて支払った利息のことで、払いすぎた分は「過払い金返還請求」に基づいて取り戻すことができます。
[和解交渉]
アヴァンス法務事務所がお客様の代理人として、月々の返済の負担を軽くできるように、金融会社との合意に向けて、「利息の減免」「返済期間」について交渉します。
[和解成立・返済再開]
金融会社との和解が成立した後は、減額された返済額で再び返済を開始します。ここまでに必要な期間は、概ね4~6ヶ月となります。
[返済再開後のサポート]
借入先が複数ある場合は返済の管理が難しくなります。そのため、アヴァンスでお客様の返済を一括管理させていただくことが可能です。アヴァンスに毎月、一括でお振込みいただけましたら、各債権者への振り込みを代行いたします。また、この場合は委任契約が続いている状態になりますので、万が一、返済が滞った場合はお客様に代わってアヴァンスが対応させていただきますので安心です。
■任意整理の手続き中に注意すべきこと、やってはいけないこと
任意整理の手続きをしている途中で、以下のようなことはしないようにしましょう。手続きが進まないだけではなく、和解交渉が成立しないという危険性もあります。
[新たな借り入れをする]
任意整理を行っている最中に、別の借金を増やしてしまっては借金問題の根本的な解決が遠のいてしまいます。任意整理をすると信用情報機関に事故情報が載るため(俗に言うブラックリスト)新たな借り入れが難しくなります。
だからと言って「ヤミ金」から借りるということは絶対にやめてください。法外な利息を請求されるだけでなく、違法な取り立てをされたりと、借金問題を深刻化させてしまいます。
[任意整理の手続きをしているクレジットカードを使い続ける]
任意整理では「借金の総額」を確定させる必要があります。任意整理の手続きを行っているクレジットカードを使い続けていると債務額が確定できず、手続きが進まなくなります。また、「任意整理をする前提での借入」を疑われ、交渉が困難になることもあります。
■まとめ
任意整理とは、借金の返済が困難になったときに、裁判所を通さずに債権者(貸主)と直接話し合い、将来の利息や遅延損害金のカット、返済額の減額、分割払いへの変更などを目指す債務整理の一つです。自己破産や個人再生のように財産が処分されたり、官報に掲載されたりすることがないため、できるだけ影響を少なくしたい方におすすめの方法です。
■任意整理の手続きの流れ
任意整理は次のようなステップで進みます。
① 司法書士・弁護士への相談・依頼
借金の状況(借入先、金額、返済状況など)を詳しく確認します。
② 受任通知の送付
受任後、司法書士から各債権者に「受任通知」を送付します。これにより取り立てが止まり、返済も一時的にストップします。
③ 債権の調査・取引履歴の開示請求
債権者から取引履歴を取り寄せ、過払い金があるかどうかを含めて、正しい借金額を再計算します。そこから引き直し計算をします。
④ 債権者との交渉
元本は原則として減りませんが、利息の免除や分割払い(3〜5年が目安)への変更などを求めて交渉します。
⑤ 和解契約の締結
交渉がまとまったら和解契約書を作成し、合意内容に沿って返済を開始します。
■任意整理の期間
・手続き全体にかかる期間はおおよそ3〜6か月程度です。
・交渉後の返済期間は通常3〜5年程度が一般的です。
■任意整理の注意点
・信用情報に登録される
いわゆる「ブラックリスト」に登録され、5年間は新たな借入やクレジットカードの利用が難しくなります。
・元本は基本的に減らない
あくまで利息や支払い方法の見直しであり、元金の大幅減額は期待できません。
・整理できる債務は選べるが限界もある
住宅ローンや奨学金など、一部の債務は任意整理に向かない場合があります。
■任意整理のわからないこと、不安なこと、何でもご相談ください
任意整理はほとんどの方は初めてで、悩んではいても、同時に分からないことも多いかと思います。アヴァンス法務事務所では任意整理のメリット・デメリットも含めてしっかりご説明させていただきます。相談料は何度でも無料ですので、お気軽にご相談ください。アヴァンス法務事務所なら、東京や大阪以外からも、全国からご相談いただくことができます。