任意整理後もクレジットカードは使える?利用方法と注意点を解説!

任意整理は、利息の減免や支払い回数について金融会社と交渉し、返済の負担を軽減する手続きです。では、任意整理をした後も、クレジットカードを継続して利用できるのでしょうか。

また、新しいクレジットカードが必要になった場合、作ることができるのでしょうか。さっそく確認していきましょう。

■任意整理の対象にしなければ、そのまま使い続けられるのか?

<任意整理の特長をおさらい>

まず、任意整理の手続きの特長をおさらいしておきましょう。はじめにご説明した通り、任意整理とは金融会社と交渉して、利息の減免、支払い回数や期間を交渉し、返済の負担を軽減するための手続きです。

そして、任意整理は手続きの対象とする債務を自分で選択できるという点も大きな特長です。たとえば、A社のクレジットカードは任意整理をするが、B社のクレジットカードは任意整理をしないということが可能になります。

<今は使えても、やがて使えなくなる可能性も…>

上記を踏まえてご説明しますと、任意整理の対象にしたクレジットカードは解約されることになるため、すぐに使えなくなってしまいます。では、任意整理の対象にしなかったクレジットカードはそのまま使えるのでしょうか?

任意整理の対象にしなかったクレジットカードに関しては、しばらくはそのまま使うことができても、「更新のタイミング」を迎えたときに使えなくなる可能性があります。

「発行したが、一度も利用したことがない」「利用回数・残高が少ない」など、使用状況は一切関係しません。また、定期的に信用情報を確認しているクレジットカード会社であれば、更新のタイミングを迎える前に使えなくなる可能性もあります。

■クレジットカードが使えなくなる・作れなくなる理由とは?

<信用情報機関に事故情報が記録されるから>

「信用情報機関」とは、お客様と金融会社との間で結ばれた契約内容や、支払い状況などの情報を管理・提供している機関です。

お客様がローンを組んだり、キャッシングを利用したりする際に、金融会社がお客様の信用情報を照会し、貸付を行うかどうかの判断材料のひとつにします。

この信用情報機関に「延滞」や「債務整理」などの記録(事故情報)が登録されてしまうと、「この人には返済能力がない」と判断される可能性が高くなります。これが、任意整理後にクレジットカードが使えなくなったり、作れなくなったりする理由です。

余談ですが、債務整理の話題でよく耳にする「ブラックリストに載る」という表現は、信用情報期間に事故情報が登録されることを指しています。

■任意整理後、いつになったらクレジットカードを作れる?

任意整理をした後、新たにクレジットカードを作ろうとする場合、信用情報機関から事故情報が消えれば、新たにクレジットカードを作れる可能性が見えてきます。

現在、日本国内には3つの信用情報機関が存在していますので、それぞれに任意整理後の事故情報が登録される期間をチェックしてみましょう。

・CIC(信販会社・携帯電話会社・大手消費者金融の借入利用情報)→任意整理後に、完済してから5年
・JICC(消費者金融・一部の信販会社の借入利用情報)→任意整理の和解が完了してから5年
・JBA(銀行の借入利用情報)→代位弁済をされてから5年
※銀行からの借金を返済できなくなった場合、保証会社が代わりに返済を行います。このことを「代位弁済」といいます。

おおむね上記の期間にわたって信用情報機関に事故情報が登録されますので、クレジットカードを作りたい場合は、上記の期間が経過した後に申し込みをしてみましょう。ただし、申込み時点での経済状況などから総合的に判断されるため、信用情報が消えていたからといって、必ずしもカードが作れるとは限りません。

また、ときどき起こるのですが、上記の登録期間が経過した後も、信用情報機関に事故情報が記載されたままになっていることがあります。信用情報機関に誤った情報が記載されていても、罰則が設けられていないため、このような困ったことが起こります。登録期間の経過後もクレジットカードが作れない場合は、信用情報を一度調べてみると良いでしょう。

<信用情報の調べ方は?>

・CICは【名前】【生年月日】【借入当時の電話番号】で信用情報の取り寄せができます。
・JICCは【名前】【生年月日】【借入当時の住所】で信用情報の取り寄せができます。

「借入当時の電話番号がわからなくなり、CICの信用情報の取り寄せができない」というお問い合わせをいただくことがあります。その場合、契約していた金融会社がCICとJICCの両方に登録していることがあるため、JICCの信用情報を開示してみるという方法があります。

JICCの信用情報の中に、借入当時の電話番号が記載されている可能性があります。必ず分かるとは限りませんが、試してみる価値はあるでしょう。

■「どうしてもクレジットカードが欲しい!」そんなとき、どうする?

サービスの利用や支払いに、クレジットカードが必須になることも増えています。任意整理をすることで、クレジットカードが使えなくなり、不便に感じる場面もあるでしょう。

しかし、クレジットカードを手放さないために借金問題を放置してしまっては本末転倒です。では、そのような場合、どのような解決策があるでしょうか。

<デビットカードを利用する>

デビットカードは、クレジットカード加盟店などでクレジットカードと同様に利用できる(ガソリンスタンドなど、利用できない施設・店舗も一部あります)ので、現金の持ち合わせがない場合や、クレジットカード払いが必須のサービスを利用する場合などに便利です。

銀行口座の残高が利用限度額となり、利用した金額が銀行口座から即時、引き落としされますので、使い過ぎる心配もありませんし、インターネット決済や通販の決済を行うことも可能です。

<ETCパーソナルカードを利用する>

高速道路・有料道路をよく通行される方は、ETCを利用されている方も多いかと思います。クレジットカードを使えない・作れない場合は「ETCパーソナルカード」の利用を検討されてはいかがでしょうか。デポジットの先入金でETCを利用できるという仕組みで、それ以外は一般的なETCカードと何ら変わりはありません。

<信用情報が消えるタイミングで申し込む>

既にご説明しましたが、任意整理をするとクレジットカードが使えなくなるのは、信用情報機関(俗にいうブラックリスト)に登録されるからです。ただし、「登録されると一生消えない」というものではありませんので、信用情報が消えるタイミングで申し込むのも一つの方法です。

■「クレジットカードが使えない」そのことが今後のメリットに!

「クレジットカードが使えない=新たな借り入れができない」ということが、大きなメリットになることもあります。これ以上、借金を重ねることができないので、その間に借金をすべて返済し、気持ちを新たに生活再建に取り組むことができます。 

クレジットカードの利用に慣れている方は、クレジットカードが使えなくなると不便を感じるとは思います。しかし、どうしてもクレジットカードを使いたくなったとき、まずは落ち着いて「何のためにクレジットカードを作りたいのか?」を考えてみましょう。 

クレジットカードを使って新たな借金を作るより、今ある借金を解決すること。そして、クレジットカードへの依存から脱却を図ることを最優先にされるほうが良いでしょう。

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