2024.08.23
債務整理
任意整理後でも車のローンは組める?審査について解説
「任意整理をしたことで、車のローンはもう組めないのではないか」
このような不安を抱えていらっしゃる方は少なくありません。債務整理を行っていると、車のローンが組めるかどうか不安に感じる方も多いでしょう。
特に、通勤・育児・介護といった日常生活において車が欠かせない方にとって、非常に重要な問題です。信用情報に事故情報が記録されることにより、審査に通る可能性が下がるのは事実で、審査基準には厳しい条件がある場合があります。
この記事では、任意整理後の自動車ローン審査に関する基本知識から、審査に通るための具体的なポイントや注意点を解説します。さらに過去に審査を通過した方の事例や特徴について詳しく解説します。
任意整理後のローン審査は通りづらい?その理由とは?
債務整理とは、借金の返済を軽減・免除するための法的手続きで、「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの方法があります。債務整理を行うと、信用情報に「事故情報」として記録されるため、その後のローン審査が難しくなることがあります。自己破産の場合、信用情報に5〜10年間その記録が残ります。そのため、債務整理後にローンを組む際には、通常よりも厳しい審査を受けることになります。
例えば、住宅ローンや車のローンなど、大きな金額を借りる際、金融機関は借り手の信用度を重視するため、債務整理の履歴があるとローンが通りにくくなります。特に、自己破産や個人再生の履歴がある場合は、さらに審査が厳しくなる傾向があります。
債務整理後にローンを組むことを考えている場合は、まず自分の信用情報を確認し、必要であれば専門家に相談しながら計画的に進めることが大切です。
任意整理後のローン審査の難しさ
任意整理は、借金の利息を抑え、返済負担を軽減する手続きです。任意整理をはじめ債務整理後に自動車ローンを組むのが難しい理由は、主に信用情報と返済能力に関する問題です。債務整理を行うと、信用情報機関に事故情報が登録されるため、ローンを申し込む際に審査で不利になることがあります。
1. 信用情報に事故情報が登録される
債務整理を行うと、信用情報に「事故情報」が記録され、これが俗にいう「ブラックリストに載る」という状態になります。金融機関やローン会社は、ローン審査時に信用情報を照会するため、過去に債務整理を行った事実が審査に影響します。これにより、ローン審査が通りにくくなります。
2. ローン返済能力に疑問を持たれる
債務整理をした場合、借金が多かったことが履歴に残ります。このため、ローン会社は返済能力に不安を感じることがあり、これが自動車ローンを組む際に障害となります。特に、すでに複数の債務がある場合や、収入が安定していない場合は、審査を通過するのが難しくなることがあります。
3. 車を担保にしたローンの場合
自動車ローンは、車を担保にするタイプのローンが多いですが、過去に債務整理をしていると、車を担保にする信頼性も低く見られることがあります。このため、担保の価値に見合った融資が受けられない可能性があります。
任意整理中は返済計画に沿って借金を返済していくため、審査が通らず、追加のローンを組むことが難しくなります。金融機関も債務整理中の人にはリスクが高いと判断し、審査を通過しにくくなる傾向があります。
信用情報機関に登録される事故情報とは?
信用情報機関に登録される事故情報とは、債務不履行や支払い遅延、債務整理など、信用に重大な影響を与える出来事が記録された情報のことです。これらの情報は、金融機関やクレジットカード会社が新たな融資やクレジットカードの審査を行う際に参照されます。
具体的に事故情報とは、以下のようなものがあります。
・支払い遅延:クレジットカードやローンの支払いが遅れた場合、その遅延情報が記録されます。一般的に、支払いが2ヶ月以上遅れると事故情報として登録されることがあります。
・債務整理:任意整理や個人再生、自己破産などを行った場合、その情報も事故情報として登録されます。これにより、信用情報に記録が残り、約5~10年程度影響を受けます。
・強制解約:クレジットカードやローン契約が強制解約された場合、その情報が記録されることもあります。
これらの事故情報が信用情報機関に登録されると、その情報を他の金融機関やカード・ローン会社が参照することができます。その結果、新たなクレジットカードやローンの審査に落ちる場合や、一定期間利用できなくなる場合があります。この内容は、自身でも開示できるため、定期的に信用情報の確認と内容の精査を行い、誤った記録がないか確認することも大切です。
任意整理をした場合のローン審査の基準
任意整理をした後、ローン審査が通るか不安に思う方も多いかと思います。任意整理は、借金を減額して返済の負担を軽くする手続きですが、信用情報に影響を与えるため、ローン審査の際には注意が必要です。
1. 任意整理の影響
任意整理をすると、信用情報機関に「事故情報」として登録されます。これにより、ローン審査を行う金融機関が過去の返済履歴を確認した際に、任意整理をしたことが分かります。これが審査に影響を与え、ローンが通りにくくなることがあります。
2. ローン審査の基準
一般的に、ローン審査の基準は以下の要素に基づいて判断されます。
・信用情報:過去の借入れや返済履歴、任意整理などが記録されているかどうか。
・収入状況:安定した収入があるかどうか、年収はいくらか。勤続年数はどうか。
・借入額:他に抱えている借金があるか、その額がどれくらいか。
・担保や保証人の有無:ローンを返済する確実性を示すものがあるか。
3. 任意整理後の対応方法
任意整理後にローンを組むためには、信用情報が回復するまで一定の期間が必要です。一般的に、任意整理の情報は5年間は信用情報に残りますが、その後は情報が消去されるため、再度ローン審査が通りやすくなります。
また、任意整理後でもローンを組みたい場合は、ローン審査で良い評価を得るための方法として以下の点が挙げられます:
・安定した収入を示す:収入証明書や税金の納付状況などをきちんと準備する。
・過去の借入れが整理されていることを証明する:任意整理を通じて、今後返済を継続する意思があることを伝える。
任意整理を行うと、数年間は信用情報にその履歴が載ります。これにより、車のローン審査では、ローンが組みにくくなることがあります。特に、本体価格が高い車種や分割払いを希望する場合、審査が厳しくなることが一般的です。
債務整理完了後の信用情報の回復期間
債務整理が完了した後、信用情報の回復には一定の期間が必要です。この期間は債務整理の手続きの種類によって異なります。一般的には以下の通りです。
・任意整理:和解成立日または返済完了日から約5年
・個人再生:手続き開始決定日から5~7年
・自己破産:免責許可確定日から5~10年
これらの期間中は、新たなローンやクレジットカードの審査に通ることが難しい場合があります。
信用情報に事故情報が登録されている間は、デビットカードやプリペイドカードなど、信用審査を必要としない方法で支払いを行うことが可能です。また、自身の信用情報を定期的に確認することで、事故情報が削除されたタイミングを把握することができます。これは、シー・アイ・シーなど信用情報機関への開示請求によって確認可能です。
重要なのは、この期間を利用して家計を見直し、無理のない生活設計を立てることです。信用情報が回復した後は、慎重に金融機関との取引を行い、新たな信用を築くことが大切です。
任意整理中でも車のローン審査に通る可能性はある?
任意整理中でも車のローン審査に通る可能性はゼロではありません。任意整理をすると、信用情報にはその事実が登録され、審査が厳しくなる傾向にあります。しかし、すべてのケースが同じ結果になるわけではありません。審査基準は金融機関ごとに異なり、特に自社ローンを提供する業者は、他の金融機関と異なる基準で審査を行う場合があります。また、任意整理後しばらく経過し、他の信用履歴に問題がない場合や、安定した収入が確保されている場合には、審査を通る可能性もあります。
銀行系カーローン
銀行系カーローンは、任意整理後の車のローンとして選ばれる選択肢のひとつです。銀行系は、信用情報を重視するため、任意整理を行った履歴が審査に大きく影響します。これによって、審査が厳しくなることが一般的です。そのため、任意整理が信用情報機関から消えるまでの一定期間は、審査を通過するのが難しい場合があります。しかし、収入が安定していることや、他に借り入れがないことなど、他の信用力となる要素を示すことで通過の可能性を高めることも可能です。また、預金口座や他の金融取引で日頃から信用を積み重ねておくことも重要です。銀行系のローンは金利が低いことがメリットですが、審査基準が厳しいため、金融機関の選択は慎重に行う必要があります。したがって、銀行系カーローンを利用する際は、信用情報に関する理解を深めつつ、金融機関側から見た信用力の向上を図ることが求められます。
ディーラーローン
ディーラーローンは車の購入時に利用される主要な選択肢の一つですが、任意整理中の方にとって審査通過は難しい場合があります。ディーラーローンは自動車販売店が提携する信販会社や金融機関が提供するものであり、その審査基準は厳格です。任意整理による信用情報への登録(事故情報)は、ディーラーローンの審査にも影響を与えるため、利用できる可能性は低いとされています。
ただし、一部のディーラーでは顧客との信頼関係や収入状況を重視し、柔軟な対応を行う場合もあります。利用者としては、事前にローン契約内容(金利や返済スケジュールなど)を十分に確認し、不明点についてはディーラーと直接相談することが重要です。最終的には、自身の返済計画と契約内容が一致しているかどうかを慎重に判断してください。
自社ローン
自社ローンは、金融機関を介さず販売店が直接融資を行う仕組みであり、任意整理後でも利用できる可能性がある方法として注目されています。このタイプのローンでは信用情報機関を利用しない場合も多く、任意整理後でも審査に通りやすいとされています。ただし、すべての自社ローンが信用情報を無視するわけではなく、販売店ごとに独自の基準で審査が行われます。
また、自社ローンには以下のような注意点があります。
・金利が高い:一般的な金融機関よりも金利が高く設定されることが多いため、総返済額が増加する可能性があります。
・車両回収リスク:返済遅延が続く場合、車両を回収されるリスクがあります。
・信頼できる販売店選び:販売店によって契約条件や対応が異なるため、事前に評判や契約内容を十分確認することが重要です。
これらを踏まえ、自社ローンを利用する際には無理のない返済計画を立てることが求められます。また、契約前には金利や手数料など詳細な条件について販売店と十分相談し、不明点を解消しておきましょう。
自社ローンを利用する際の注意点
自社ローンを利用する場合、まず注意すべきは金利や返済条件です。一般的にディーラーや金融機関が提供するローンに比べ、自社ローンの金利が高いことがあるため、総返済額が増える可能性があります。詳細な金利情報を確認し、自身の返済能力と比較することが重要です。また、自社ローンは信用情報が厳しくない場合もありますが、その分、担保や保証人を求められることがあります。さらに、任意整理中や後の申込に際し、車の所有権がローン会社にあるケースが多いため、中古車の場合でも、ローン完済まで車を自由に処分できないリスクも考慮に入れる必要があります。返済が滞った場合のペナルティ条項も細かくチェックし、契約に至る前に慎重に考慮することが求められます。信頼できる業者かどうかの確認も忘れてはならず、口コミや評判を事前に調査するのも賢明です。信頼関係を築き、無理のない返済計画を立てることが、自社ローンを利用する際の成功の鍵となります。
実際にローン審査を通過できた人の共通点
任意整理を経て車のローン審査を通過するためには、いくつかの共通点があることが分かっています。まず、きちんとした収入源があることが重視されます。安定した収入があることで、ローン返済能力があると判断されるからです。また、過去に任意整理を行ったとしても、その後の信用情報の改善が見られることも重要です。任意整理後の生活で、クレジットカードや公共料金の支払いを滞りなく行っていることが好印象を与えます。さらに、ローン審査に通った人々は、無理のない借入額や返済計画を提示していることが多く、審査担当者に対して信頼を築くことに成功しています。このような共通点を踏まえ、自分の状況を冷静に分析し、適切な対応をすることで、ローン審査を通過できる可能性が高まります。
金融事故情報が消えていればカーローンに通る可能性もある
金融事故情報が信用情報機関から削除されていれば、任意整理を経験した人でも車のローンに通る可能性は高まります。金融事故情報が残っている間は、任意整理を行ったことが審査に影響を及ぼしやすく、ローン審査に通過するのが難しいのが現状です。しかし、通常は任意整理後5年ほどで信用情報機関に登録された事故情報が消えることが多いため、審査に挑戦するタイミングとしてはこの時期が適切になるでしょう。ローンの申し込みを行う際には、この情報が消えていることを確認し、可能であれば事前に個人信用情報を開示請求して、自身の信用情報を確認するのも有効な手段です。こうした準備を行うことで、審査を通過する可能性を高めることができます。
任意整理後5年以上経過で組める可能性あり
任意整理の後、5年以上経過すると、車のローンを組む可能性が高まることもあります。任意整理を行うと、信用情報に金融事故として記録され、ローンの審査に影響を与えます。この金融事故情報は通常、約5年間信用情報に残ります。しかし、この期間が過ぎると、多くの金融機関は過去の任意整理に対する審査の影響を軽減する傾向があります。特に、日本の指定信用情報機関であるJICC(株式会社日本信用情報機構)や株式会社CIC、KSC(全国銀行個人信用情報センター)などにおいて、任意整理の履歴が消えることが重要です。情報が消えることで、金融機関は借入希望者を過去の金融履歴で縛ることなく、現在の返済能力に基づいて審査を行います。任意整理後に車のローンを考えている方は、5年が経過した後、再度信用情報を確認し、ローンの申請を検討すると良いでしょう。注意すべきは、金融機関によって審査基準は異なるため、複数の選択肢を持ちながら、節約を心掛ける、新たな借入を控えるなどの管理も重要です。また、車の名義を親族や友人に変更する場合、名義変更に伴う手続きや費用が発生します。名義変更により、車は親族や友人の所有物となりますが、借り手として使用することができます。ただし、名義変更後もローンが残っている場合、返済が滞ると親族や友人に返済の責任が及ぶことがあります。この点についても、事前によく相談し、理解してもらうことが重要です。
任意整理をしていない会社で申し込む
任意整理を行った経験がある方が、車のローンを通過させるためには、「任意整理をしていない会社で申し込む」という選択肢があります。多様な金融機関が存在する中で、過去の任意整理に囚われず、新たな信用評価を求めることがポイントです。任意整理をしていない金融会社は、あなたの信用情報に直接影響を与えない可能性が高く、ローンの審査でも柔軟な対応を期待できます。ただし、審査自体は各社ごとに異なるため、十分な情報収集と比較が必要です。特に地方の信販会社や中小規模の金融機関は、大手とは異なる基準を持つことがあり、任意整理の履歴があっても審査に通過する可能性があると言えます。申し込みの前には、しっかりとした返済計画を立てて申し込むことが重要です。
知っておきたい「車の所有権」と「債務整理」
債務整理を行った際、車がどうなるのか気になる方も多いでしょう。債務整理後の車の所有については、債務整理の方法や車の購入方法によって異なります。債務整理には自己破産、個人再生、任意整理の3種類があり、それぞれ車の扱いが異なります。また、車の購入方法にもローンやリース、現金での購入など様々なパターンがあります。
自己破産の場合、基本的には財産として車が没収されることがほとんどですが、車が仕事に必要な場合や価格が非常に安い場合は、所有が認められるケースもあります。個人再生の場合、返済計画に基づいて車を所有し続けることが可能です。任意整理の場合は、債務整理の対象外となることが多く、車を所有し続けることができます。
車購入時のローンやリース契約には、所有権留保が設定されることが一般的です。したがって、債務整理後も所有権留保が影響するかどうかを確認することが重要です。債務整理によって車の所有が不安な方は、専門家に相談することをおすすめします。
車の所有権留保とは?
車の所有権留保とは、ローンやリースで車を購入した際に、ローン完済の時点まで所有権を金融機関が保持している状態を指します。つまり、ローン完済まで実質的には車の所有者ではないということです。所有権留保が設定される理由は、金融機関が融資リスクを回避するためです。
所有権留保が設定されている場合、ローン完済前に車を売却することはできません。また、ローンを滞納すると、金融機関が車を差し押さえる権利を持つため、注意が必要です。ただし、金融機関と相談の上、ローンの返済方法を変更することで、車を所有し続けることができる場合もあります。
債務整理による所有権留保車の影響
債務整理による所有権留保車の影響は、債務整理の方法や金融機関の対応次第で異なります。任意整理の場合、車のローンは債務整理の対象外となることがほとんどです。しかし、金融機関との交渉で車ローンの返済条件を見直すことができる場合もあります。この場合、所有権留保のまま車を所有し続けることが可能です。
自己破産の場合、基本的には所有権留保がなくなり、車は没収されます。しかし、車が仕事にどうしても必要であったり、価格が非常に安い場合は所有が認められるケースもあります。
個人再生の場合、債務整理計画に基づいてローンを分割返済することで、所有権留保を維持しながら車を所有し続けることができます。ただし、返済計画が承認されるかどうかは、個別のケースによって異なりますので、専門家と相談してください。
債務整理を行っても車を所有し続けたい方は、まず専門家に相談し、適切な方法を選択することが大切です。債務整理を進める中で、返済方法や金融機関との交渉、家族に与える影響など、さまざまな不安があるでしょう。しかし、専門家のサポートを受け、早い段階で債務整理に取り組むことで、よりよい解決へと繋がります。
注意しておきたい「別除権」とは?
別除権(べつじょけん)は、一定の財産が他の債権者の差し押さえから除外される権利を指します。これは主に、抵当権や質権などの担保権に関連して使用される用語で、担保として提供された財産に対して、特定の債権者が他の債権者より優先して弁済を受ける権利を保持しています。
たとえば、不動産に抵当権が設定されている場合、その不動産は抵当権者の別除権の対象となります。もし不動産が競売にかけられることになったとしても、抵当権者は他の債権者よりも先に、競売から得られる収益から債権の弁済を受ける権利があります。
車と別除権の関係は、車が担保として設定されている場合に発生します。車に対してローンを組んでいると、その車には通常、金融機関が抵当権や留置権といった担保権を設定します。これは、もしローンの返済が滞った場合に、金融機関が車を売却して債務の回収を図るためです。
この場合の別除権は、車が抵当の対象となっている場合、その車が債務者の他の債権者によって差し押さえられたとしても、抵当権を持つ金融機関が優先的に権利を行使できるという点にあります。つまり、車を担保にした金融機関の権利は他の債権者の権利よりも優先されるため、車は抵当権者によって最初に取り扱われ、必要ならば売却されて債権が回収されます。
別除権とは、不動産や車など、担保にした借金を確保するために存在し、金融機関がその「担保」を通じてその債権を保護する手段となっています。
任意整理後に車を所有・利用する際に気をつけたい注意点
任意整理を行った後、または手続き中に車を所有・利用する際にはいくつかの注意点があります。特に、車のローンが残っている場合や車を購入・売却する場合には、慎重に行動する必要があります。
1. 車のローンが残っている場合
任意整理の際、車のローンが対象となる場合があります。この場合、ローンの残債を整理することになりますが、整理後にローンが残る場合は、支払いを滞らせないよう注意が必要です。滞納すると、最悪の場合、車を差し押さえられることもあります。
2. 車を売却する場合
任意整理中や後に車を売却する際には、売却金額がローンの残債を超える場合、差額を受け取ることができます。ただし、売却前に弁護士や司法書士に相談し、適切な手続きが必要です。特に、売却したお金が他の債務の返済に使われることが多いため、無断で使うことは避けましょう。
3. 車を新たに購入する場合
任意整理後に新たに車を購入する場合、信用情報が回復するまで、ローン審査に通ることが難しいことがあります。新車や高額な車をローンで購入する際は、キャッシュで購入する方法や、デビットカードでの支払いも検討することが賢明です。
4. 保険や維持費に注意
車を所有していると、車両保険や税金、車検などの維持費が発生します。これらの費用を支払うためには、毎月の支出を計画的に管理することが重要です。特に、任意整理後の生活では収入に制限があるかもしれないため、無理のない範囲で車の維持をすることが求められます。
任意整理中・後に車を所有・利用する際には、車のローン管理や売却、購入において慎重な対応が求められます。
注意しておきたい偏頗弁済とは?
債務整理を考えているとき、偏頗弁済(へんぱべんさい)という言葉を聞くかもしれません。これは、債務者が特定の債権者にだけ多くのお金を返す行為です。全ての債権者に公平であるべき債務整理において、この行為は問題となります。
偏頗弁済とは?
債務者が、借金を持っている人たちの中で、選んだ一部の人だけに借金を返すことです。例えば、家族や友人に借りたお金だけ先に返すことがこれにあたります。
なぜ問題なのか?
債務整理では、全ての債権者が平等に扱われるべきです。偏頗弁済をすると、他の債権者が不公平な扱いを受けることになり、法的な問題が発生することもあります。
偏頗弁済の影響
偏頗弁済をすると、債務整理の手続きが複雑になったり、場合によっては手続きが無効になることもあります。そのため、債務整理をスムーズに進めるためには、偏頗弁済を避ける必要があります。
対処法は?
債務整理を考えている場合は、全ての債権者を公平に扱い、返済計画を立てることが大切です。司法書士などの専門家に相談し、どのように返済を進めるべきか助言を求めることが重要です。
債務整理は全ての関係者に公平であるべきです。偏頗弁済には注意し、適切なアドバイスを受けながら手続きを進めましょう。専門家に相談することで、安心して手続きを進めることができるでしょう。
債務整理後のローン審査前に確認すべき金融事故情報
債務整理をした後、ローン審査を受ける前に重要なのが、信用情報に記録された金融事故情報です。金融事故情報とは、過去に支払いの遅延や債務整理があったことが記録された情報で、ローンを組む際に大きな影響を与えることがあります。
金融事故情報は、任意整理や自己破産、個人再生、長期間の延滞などが記録されたものです。これらの情報は、信用情報機関に保管され、通常5年~10年間は残ります。この期間中に新たなローンを申し込むと、審査で不利になることがあります。
審査前に確認するべき点
1.信用情報の開示
自分の信用情報を信用情報機関から開示請求し、金融事故情報が登録されていないか確認しましょう。主な信用情報機関には、CIC、JICC、KSCがあります。
2.事故情報が残っている期間の確認
任意整理後の事故情報は5年~10年間記録として残ります。この期間中は、ローン審査に通るのが難しい可能性があります。
3.誤った情報がないかチェック
信用情報に誤った記録がある場合、信用情報機関に修正を依頼することができます。審査に大きな影響を与えるため、誤情報は早めに訂正しましょう。
債務整理後、ローン審査を受ける前に、自分の信用情報を確認し、金融事故情報が残っていないか、または期限が過ぎているかをしっかり確認することが大切です。信用情報に不安がある場合、新たな借入を検討している場合は、専門家へのご相談をおすすめします。
まとめ
任意整理をした後でも車のローンが組めるかどうか心配な方も多いと思います。 任意整理をはじめ、債務整理を行うと、信用情報に事故情報が登録され、一定期間は信用度が低くなるため、ローン審査に影響を与える可能性があります。しかし、必ずしもローンを組めないわけではありません。
任意整理後の車のローン審査に影響する要素
1.信用情報への影響
任意整理を行うと、5~7年間は信用情報に記録が残ります。この期間、車のローンを新たに組む際、審査が厳しくなる可能性があります。
2.審査基準
車のローンの審査は、過去の信用履歴や収入、現在の返済能力などを基に行われます。任意整理をした後でも、収入が安定している、他に大きな借金がないなど、審査基準を満たしていれば、ローンを通すことができる可能性があります。
3.期間が経過すれば審査に通りやすくなる
任意整理後、信用情報に記録が残る期間が経過すれば、審査が通りやすくなることもあります。例として、任意整理から2~3年経過すると、信用情報の影響が薄れ、車のローン審査に通る確率が高くなることがあります。
車のローン審査を通すためにできること
・安定した収入を証明する
収入が安定していることを証明することで、ローン審査を通過しやすくなります。過去の任意整理が影響しないよう、給与明細や源泉徴収票などでしっかりと証明することが大切です。
・ローンの申し込み先を選ぶ
金融機関やローン会社によって審査基準が異なります。特に、車のディーラーが提供するローンや、比較的柔軟な審査を行うローンを利用することで、審査に通る可能性が高くなります。
・保証人を立てる
保証人を立てることで、審査が通りやすくなることもあります。保証人がいることで、リスクが軽減され、ローン審査を通過しやすくなります。
・頭金を用意すること
車を購入する際に、頭金を多く用意できれば、ローン審査に有利に働くことがあります。
・月々の支払額を抑える
ローンの支払いが安定していると見なされるよう、定額での支払いを提案することが有効です。車を購入する際に必要な初期費用を抑え、月々の支払いに集中する方法もあります。
債務整理の最中や、債務整理の直後は、車のローンを組むことが可能なケースもありますが、審査基準が厳しくなることを理解し、慎重に進めることが大切です。収入の安定や頭金の用意など、審査を通すためにできることを準備しておきましょう。
もし、車のローンを組む際に不安がある場合、カーリースやレンタカーを活用するのも一つの方法です。カーリースでは、審査が緩やかで、月々の支払いが安定しているため、ローンよりも通りやすいことがあります。
アヴァンス法務事務所では、全国から電話やメールでのご相談を受付しています。無料でご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。