2019.05.29
借金のお悩み
リボ払いの落とし穴!返済できない場合の解決方法
日々のご相談の中でよくお聞きするのが【リボ払い】による借金問題です。テレビCMなどの影響で便利で気軽に利用できるイメージがありますが、仕組みをしっかり理解した上でうまく使わないと、深刻な借金問題に陥ってしまいます。
「残高が減らない」「支払いが苦しい」など、リボ払いの様々なご相談をいただきます。そこで、今回はリボ払いの仕組みと借金問題に陥る要因、また、リボ払いの支払いが苦しくなった場合の解決方法をご紹介していきます。
■リボ払いの仕組みってどうなっているの?
カード会社がよく「リボ払いにするとポイント〇倍!」「リボ払いで1,000ポイントプレゼント!」といった勧誘を積極的に行っていますが、デメリットや危険性の説明までしっかり行っているカード会社は少ないように思います。それでは、リボ払いが具体的にどのような仕組みになっているのか、どのようなデメリットがあるのかを併せて見ていきましょう。
[リボ払いの仕組みとは]
リボ払いとは「リボルビング払い」というクレジットカードなどの支払い方法のひとつです。利用した金額に関わらず、毎月の支払額が一定の金額になります。概ね15%程度の手数料が加算され、月々の支払額の中に含まれます。
[5万円の商品をリボ払いで購入した場合(手数料15%)]
例えば、5万円のバッグをリボ払いで購入し、月々1万円を支払う金額設定にしていたとします。そうすると支払い回数は6回(最後の支払いは残額分)で手数料の合計は1,961円となります。
これなら、一括で払うことが難しいような高額商品を購入する際に便利ですし、手数料の負担もそこまで大きくないように思います。
しかし、問題はここからです!
5万円の買い物をして、支払いだけをしているのであれば、手数料の負担はそれほど大きくはないでしょう。しかし、リボ払いで頻繁に買い物をしているのであれば要注意です。
[頻繁にリボ払いを利用した場合(手数料15%)]
ここで先程の図をもう一度見てみましょう。リボ払いで買い物を続けても毎月の支払額は一定の1万円のままです。しかし、毎月の支払額以上に買い物をすると当然、利用残高が増えます。利用残高が増えれば手数料が増えますので、設定金額の1万円の内訳の中で手数料が占める割合が増えていきます。
上記の図の中の手数料である赤い部分の割合が増えています。こうなると毎月の支払いのほとんどが手数料分の支払いに充てられ、利用残高が減らないということになってしまいます。また、リボ払いの手数料は概ね14%~18%に設定され、キャッシングや消費者金融の借入と同等の高い利率になっています。
このように、リボ払いの仕組みは複雑でなかなか理解しにくくなっており、リボ払いを利用し続けることで気が付かないうちに大きな借金を抱えてしまうことになりかねません。
■リボ払いを頻繁に利用している人は要チェック!
リボ払いが借金問題に陥ってしまう原因として多いのが下記の4つの傾向です。リボ払いを頻繁に利用している人はチェックしてみてください。「毎月きちんと払えているから大丈夫」と考えて放置してしまうと深刻な借金問題に陥ってしまいます。
[金銭感覚が鈍くなっている]
リボ払いは利用額に関わらず毎月の支払額が一定です。例えば、リボ払いの支払設定を1万円にしたとします。そこから5万円、3万円とリボ払いで決済をしたとしても月々の支払額は1万円です。このように、大きな買い物をしても毎月、支払う金額が少額なので「お金を使っている」感覚が麻痺してしまい、リボ払いでどんどん買い物をしてしまいます。
[利用残高が減っていないことに気が付いていない]
月々の支払いの内、いくらが手数料で、いくらが元金の支払いに充てられているのかは毎月、利用明細を確認しないとわかりません。実は毎月支払っている金額のほとんどが手数料の支払いに充てられ、利用残高が全く減っていないという方も多くいらっしゃいます。
[借金を抱えていることに気が付いていない]
「毎月きちんと払えている」と安心してしまい、実際に支払いに行き詰まるまで自分が借金問題を抱えていることに気が付かない場合もあります。利用残高が減らず、返済が長引いてしまうケースが多くみられます。
[現金が足りないからリボ払いを利用する]
現金が足りないためにリボ払いに頼ってしまうというお話もよくお聞きします。しかし、リボ払いに頼る状態が続くと手数料の負担が増えていきます。そうなると、目の前の支払いを先延ばしにするために高額な手数料を払うことになります。
リボ払いを頻繁に利用しているのであれば、すぐに利用明細の残高をチェックしてみましょう、ご自身でも気が付かないうちに大きな借金を抱えてしまっているかもしれません。
■リボ払いによる借金問題の解決方法
借金問題を解決する方法に「債務整理」という方法があります。債務整理とは金融会社と交渉したり、裁判所に申し立てを行うことで返済の負担を減免する手続きです。
債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」があります。今回は債務整理の中でも比較的、簡易な手続きである「任意整理」についてご説明します。アヴァンス法務事務所にご相談いただくお客様の約8割が任意整理を選択されています。
[任意整理とは]
金融会社と交渉を行い、月々の返済額の負担を軽減する手続き方法です。「利息の減免」と「返済回数」を交渉することで概ね元金のみを36回~60回程度で返済していくことになります。
つまり、リボ払いの手数料を免除してもらうことで、元金を着実に減らしていくことが可能です。
[任意整理の特徴]
家族に内緒で手続きが可能
任意整理は裁判所を通さないため、ご家族に知られることなく、手続きを進めることが可能です。また、金融会社との交渉も認定司法書士や弁護士が代理人となって手続きを進めていきますので、お客様に行っていただく作業も特にございません。
督促と返済を一時的に止めることができる
金融会社とお客様との間に認定司法書士や弁護士が入ると、「受任通知」が債権者に送られます。受任通知を受け取った債権者は債務者(お客様)に取り立てや督促を行うことが法律で禁止されています。また、正確な債務額を確定させるために返済を一時的にストップします。
財産を残すことが可能
任意整理は基本的に財産を処分されることはありません、また、手続きを行う債務と行わない債務を選ぶことができるので車のローンなどを手続きの対象から外すことが可能です。
[任意整理の注意点]
任意整理は借金問題を解決するための有効な手段です。しかし、デメリットもありますのでご説明します。
任意整理をすると信用情報機関※に事故情報(俗に言うブラックリスト)が登録されます。これにより、概ね5年程度はローンを組んだり、新しくクレジットカードを作るなど新たな借り入れが難しくなる可能性があります。また、手続きの対象にしなかったクレジットカードも更新などのタイミングで使えなくなる可能性があります。
「クレジットカードが使えないと困る」という理由から任意整理を躊躇されるお客様もいらっしゃいます。しかし、借金問題が深刻化してしまうと、遅かれ早かれカードが使えなくなる可能性があります。決済に利用したいのであれば、デビットカードの利用を検討されてはいかがでしょうか。口座残高が利用上限となるため、使い過ぎる心配もありません。
※信用情報機関とは、金融会社とお客様との契約内容や支払い情報を管理している機関で、金融会社がお客様に返済能力があるかどうかの判断材料の一つにします。
■どんな小さな疑問でも結構です、お気軽にご相談ください。
アヴァンス法務事務所では毎日、借金問題のご相談をお受けしております。その中でリボ払いによる借金問題のご相談も多く、任意整理による解決実績も豊富です。お客様おひとりおひとりに合った解決方法をご提案致しますのでお気軽にご相談ください。
借金問題を放置するとかえって深刻化させてしまいます。そうなる前に気軽にお電話・メールでお問合せください。アヴァンス法務事務所はいつでもお待ちしております。