2019.07.31
借金のお悩み
滞納してしまう前に解決を!借金返済の大切なポイント
借金の返済が難しくなり、延滞・滞納をしてしまうと、金融会社から頻繁に督促の電話や郵便が届くようになります。しかし、督促の連絡が怖いからといって借金問題を放置してしまっては、さらに状況を悪化させてしまいます。
借金問題が深刻化すると、クレジットカードが使えなくなったり、一括返済を求められたり、裁判を起こされ、給与や財産を差し押さえられるということになりかねません。そうならないよう、一歩立ち止まって返済計画の見直しや債務整理など、解決策を考えてみましょう。
■返済を続けても借金が減らない原因は「利息の大きさ」にある!
日々、借金問題に関するご相談に対応する中で感じるのは、多くのお客様が「利息の大きさに気付いていない」ということです。何年も返済を続けているのに借金が減らない=負担が軽くならない理由は「利息の大きさ」にあるのです。
[気付かなければ恐ろしい金利の大きさ]
たとえば、消費者金融で「年利18%で借りた総額300万円」の借金を、毎月5万円ずつ返済していくとします。さて、どのくらいで全額返済(完済)できるでしょうか?正解は、驚くことに「13年」です。さらに、利息だけで「475万円」もかかってしまいます。
「何年も返済を続けているのに、借金が減らない」のは、毎月の返済額のほとんどが「利息分の支払い」に消えてしまっており、元金がほとんど減っていないからです。もちろん、元金が減らないので、いつまでも返済を続けていくことになってしまいます。
[「返すために借りる」も危険!]
「利息の大きさ」と同様に、借金問題を解決から遠ざけるのが、「借金を返すために借金をする」という行為です。これは非常に危険で、利息の負担がさらに大きくなり、「雪だるま式」に返済の負担が増えていきます。確実に借金を返済していくためには、まず現状をしっかりと把握したうえで、「このまま返済を続けていけるかどうか?」を確認してみましょう。
このような状態なら要注意!
・残りの返済年数に不安を感じたまま、放置している。
・借金を返すために新たな借金を考えている。
・借入件数が3社を超えている。
上記に1つでも当てはまる方は、「返済計画の見直し」を考えてみましょう。
■「返済が滞りがちになってきた…」延滞・滞納を続けるとどうなる?
毎月無理なく返済ができていれば良いのですが、借金の金額が増えると返済の負担も増してくるため、返済が遅れ気味になったり、滞納してしまったりすることにもつながります。
万が一、延滞や滞納が続いてしまうと、以下のような状況になることが考えられます。
・金融会社から支払いを催促する電話連絡や郵便物が来る。金融会社によって対応は異なりますが、延滞するとすぐに督促が来るようです。
・延滞を60日以上繰り返すと信用情報機関に事故情報が登録される可能性が高く、その影響で、新たな借り入れが難しくなることが考えられます。
・支払いを延滞しているクレジットカードが使えなくなる。
・延滞することで「遅延損害金」が発生し、返済額が増える。
・借りているお金を、一括で返済するように求められる。
・催促の電話を無視し続けると、やがて勤務先に電話がかかってくることもある。
・金融会社から裁判を起こされ、給料や財産を差し押さえられる。
・給料を差し押さえられることで、会社に借金問題を知られる可能性があります。
このような状況になる前に、新たな借り入れをやめ、返済計画を見直していきましょう。場合によっては、債務整理の検討も視野に入れておきましょう。
■借金返済の「見直すべきポイント・注意点」のまとめ
[毎月の収支状況を見直す]
「毎月、何に、いくら使っているのか?」を書き出すなどして、収支状況の見直しを行うことが大切です。食費・遊興費・通信費・新聞代・保険料…など、ひとつひとつの内容・金額を見直して、無駄があれば少しでも省いていくようにしましょう。時間や体力に余裕があれば、副業(Wワーク)をして収入を増やすという手段もあります。
[注意!やってはいけないこと]
「返済のための借金」だけは絶対に避けるようにしましょう。意外かも知れませんが、「おまとめローン」を利用した「借金の一本化」も注意が必要です。利率は多少低くなることがありますが、新たな借金をすることに変わりはないからです。
[見通しが立たなければ専門家に相談を!]
ご自身で借金問題を解決することが難しいと感じる場合は、アヴァンス法務事務所にご相談ください。督促の停止、借金の減額方法など、具体的な解決方法をご提案します。
■借金問題を解決する「債務整理」について
深刻な借金問題を解決する「債務整理」の手続きを躊躇する方がいらっしゃいます。債務整理は借金問題を解決するための手段の一つです。1日も早く借金問題を解決し、生活再建に向けて舵を切りましょう。
[債務整理の種類]
・過払い金請求
テレビCMなどでよく目にする「過払い金請求」は、金融会社に対して「払い過ぎた利息」の返還を請求する手続きです。手続きの結果、手元にお金が戻ってきたり、今ある借金を減らしたりすることが可能です。
・任意整理
金融会社と直接「利息の減免」や「支払い回数」について交渉し、月々の返済の負担を減らすことができる手続きです。裁判所を通さないことから、手続きが比較的簡易で済むため、ご家族や職場にも知られずに手続きを行うことが可能です。
・個人再生
裁判所に申し立てを行い、借金を概ね5分の1もしくは最低弁済額100万円まで圧縮し、原則3年で返済をすることで、債務を大幅に減額できる方法です。条件はありますが、「住宅資金特別条項」の利用によって住宅ローンを残すことが可能です。
・自己破産
裁判所に申し立てを行い、「すべての返済義務を免除」してもらうための手続きです。テレビドラマなどの影響で「自己破産をすると、すべてを失う」という誤ったイメージがありますが、あくまでも「生活を再建させるための手段」です。住宅や車などの一定の財産を処分することになりますが、裁判所の規定内の生活に必要な財産は残すことができます。