2019.09.18
借金のお悩み
キャッシングのリボ払いの危険性!借金問題につながる前に解決を!
借金問題のご相談で多いのが、キャッシングのリボ払いです。キャッシングはコンビニやATMで手軽にお金を借りられる反面、借金問題につながりやすい傾向があります。
そこで、今回はなぜキャッシングのリボ払いが借金問題につながるのか、もし、返済ができなくなった場合はどうすればいいのかを解説します。「毎月、きちんと返済できているから大丈夫」と思っていても、キャッシングのリボ払いには様々なリスクが隠れています。
ほっておくと気がつかない内に借金問題に陥ってしまうかもしれません。キャッシングを利用されているのであれば、ご自分の利用方法に問題がないかも併せて確認してみましょう。
■仕組みを理解していますか?キャッシングのリボ払い
ショッピングのリボ払いと同様に、キャッシングにもリボ払いがあります。キャッシングの返済方法は「一括払い」か「リボ払い」のどちらかしかありませんので、一括で返済ができない場合はリボ払いで返済することになります。
[リボ払いの仕組みとは]
リボ払いとは「リボルビング払い」という返済方法です。毎月の返済額が一定になり、利用残高に対して概ね18%程度の利息が加算されます。
[10万円をキャッシングで借入れた場合(金利18%)]
例えば、キャッシングで10万円を借入れ、毎月の返済額を1万円に設定していたとします。そうすると返済回数は11回(最後の返済は端数分)で利息の合計は約9,000円になります。リボ払いとはこのように毎月、一定金額を分割で返済していく方法です。
この返済額だけを見れば借金問題につながるようには見えません。では、次の項目でリボ払いがどのように借金問題につながってしまうのかをご説明します。
■キャッシングリボの「利息」には要注意!
キャッシングのリボ払いが借金問題につながってしまう要因として「利息」が挙げられます。先程の図のようにキャッシングを利用して返済だけをしているのであれば、それほど利息の負担は大きくないのですが、頻繁に借入れをしていると利息の負担はもっと大きくなります。どういうことか先程の図でご説明します。
[キャッシングで頻繁に借入れを行った場合(金利18%)]
先にご説明したように、リボ払いの返済額は毎月一定の金額です。最初に10万円を借り入れて毎月の返済額を1万円に設定したとします。その後に3万円、5万円と追加で借り入れを増やしたとしても月々の返済額は1万円です。しかし、返済額以上に借入を増やしてしまうと、当然、利用残高が増えます。利用残高が増えると利息が増えます。
下記の図の利息である赤い部分の割合が増えていきます。こうなると毎月ちゃんと返済をしていても、ほとんど利息の支払いに充てられ、利用残高が減らないということになってしまいます。こうなると、延々と利息を払い続けることになり、元金がなかなか減らず、借金が長期化してしまいます。
さらに、リボ払いの金利は概ね18%とカードローンや消費者金融の利息よりも高い利率に設定されていることが多いです。
このように、キャッシングのリボ払いは利息の負担が大きいです。さらにキャッシングには借金問題につながりやすい要因がもう一つありますので解説していきます。
■キャッシングの手軽さが金銭感覚を麻痺させてしまう
初めは慎重にキャッシングを利用している方でも、何度もお金を引き出しているうちに金銭感覚が麻痺してしまうことがあります。キャッシングの利用限度額を自分の口座残高のように錯覚してしまい、現金が足りなくなるたびに頻繁にお金を引き出してしまいます。頻繁にお金を引き出せば、いつかは利用限度額に達します。
しかし、お金を返済すればキャッシングの利用枠が空き、引き出せるお金が増えます。ここで金銭感覚が麻痺していると、「使えるお金が増えた」と錯覚してしまいます。キャッシングの利用枠が空くと、さらにキャッシングでお金を引き出し、借入れと返済を繰り返してしまいます。当然、利用残高が減りませんので利息の負担が延々と重くのしかかってきます。
また、「毎月ちゃんと返済できているから大丈夫」と安心していると危険です。明細を確認していないと利用残高が減っていなくても気が付きません。毎月の返済の内、ほとんどが利息に充てられている可能性もあり、気がつかないうちに大きな借金を抱えているかもしれません。利用残高を把握していないのであれば、すぐに確認したほうが良いでしょう。
このように、キャッシングによる借金問題で多いのは、金銭感覚が麻痺してしまい高い金利の借入を繰り返してしまう傾向です。では、もしも返済ができなくなってしまった場合はどのような解決方法があるのかを次の項目で解説していきます。
■キャッシングによる借金問題の解決方法
借金問題の解決方法に債務整理という方法があります。債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」があります。今回はその中でも比較的、手続きが簡易な任意整理という方法をご紹介します。アヴァンス法務事務所にご相談いただく約8割のお客様が任意整理を選択されています。
[任意整理とは]
裁判所を通さずに、金融会社と直接交渉を行い、月々の返済の負担を軽減します。将来利息を減免してもらった上で、元金のみを概ね36回~60回で分割返済してくことになります。つまり、リボ払いの利息を免除してもらうことによって着実に元金を減らしていくことが可能です。
[任意整理の特徴]
・家族や職場に内緒で手続きが可能
任意整理は裁判所を通さないため、ご家族や職場に内緒で手続きを進めることが可能です。交渉は認定司法書士や弁護士が行いますので、お客様にやっていただく作業も特にありません。
・車や住宅を残すことが可能
任意整理は基本的に財産を処分されることはありません。任意整理は手続きをする債務としない債務を選ぶことができるため、車のローンなど影響を出したくない債務を手続きの対象から外すことが可能です。
・督促と返済を一時的に止めることができる
認定司法書士や弁護士と委任契約を結んだ後に、金融会社に対して「受任通知」を発送します。受任通知を受け取った金融会社はお客様に対して督促や取り立てを行うことが法律で禁止されています。また、正確な債務額を確定させるために返済が一時的にストップします。
[任意整理の注意点]
任意整理の手続きを行うと、信用情報機関に事故情報(俗に言うブラックリスト)が登録されるため、概ね5年程度は新たな借り入れが難しくなる可能性が高いです。一定期間、クレジットカードを作ったり、ローンを組むことが難しくなるため任意整理の手続きを躊躇されるお客様もいらっしゃいます。
ですが、任意整理をしなかったからと言って新しくクレジットカードを作ったり、ローンが組めるとは限りません。信用情報機関には事故情報以外に借入状況も登録されています。借入金額や借入件数が多いと返済能力が無いと判断されやすく、任意整理をしてもしなくても新たな借り入れが難しい傾向にあります。
今ある借金問題を解決してからクレジットカードやローンの審査を申し込むほうが近道ではないでしょうか。
■借金問題のご相談はお気軽にご相談ください
キャッシングのリボ払いは月々の返済額が一定なので一見、返済が楽に見えるかもしれません。ですが、利息の負担が大きく、返済が長期化しやすいため注意が必要です。「払っても、払っても、残高が減らない」「返済が苦しい」と感じているのであればアヴァンス法務事務所にご相談ください。